キルト48点明るい彩り 鉾田の加藤さん 鮮やか生地縫い上げ 水戸で企画展

キルト48点明るい彩り 鉾田の加藤さん 鮮やか生地縫い上げ 水戸で企画展

鉾田市在住のキルト作家、加藤政子さん(58)の企画展が水戸市備前町の常陽史料館で開かれている。鮮明な生地や糸が織りなす48点の創作キルトが飾られ、会場を明るい雰囲気に彩っている。会期は5月24日まで。入場無料。

加藤さんは小美玉市出身。結婚後、自宅に居ながらできる趣味としてキルトを選んだ。38歳の時、キルト作家の郷家啓子さん(仙台市)との出会いが転機となり、大作に取り組み始め、作家の道ヘ。東京国際キルトフェスティバルに16年連続出品し、優秀賞や入賞など高い評価を得ている。現在、鉾田市内でキルト教室「K・company」を開いている。

創作キルトとは、型紙を使わずに自由な構図で制作するのが特徴。加藤さんはミシンで大枠を制作し、一針一針縫っていくという。1枚仕上げるのには、半年から1年かかる。

今展は、子どもの大学受験合格に祈りを込めた、大輪の桜が印象的な「たくさん咲いたねIII」や、父の看護中に病室で制作した7作品を集め、編み目のレース生地上で表現した「やさしさにつつまれて」なども見どころ。ほかにも、東日本大震災復興を願った作品や、生徒たちとの合同作品もあり、1作品ずつ温かな思いが感じられる。

日立市から訪れた主婦、永嶋輝子さん(72)は「色使いがきれいで感動。新型コロナウイルスで沈みがちな気持ちが、(作品を鑑賞して)元気をもらえた」と目を輝かせた。加藤さんは「人と密接することのない会場。ふらっと立ち寄ってもらい、少しでも気分転換になればうれしい」と話す。(鈴木聡美) 茨城新聞社

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