「お帰りなさい」吾妻線 台風被害から長野原草津口―大前間が全線復旧

引用元:上毛新聞
「お帰りなさい」吾妻線 台風被害から長野原草津口―大前間が全線復旧

 台風19号による土砂崩れなどの影響で、長野原草津口―大前間が不通となっていたJR吾妻線は21日、始発から全線での運転を再開した。県内各地で甚大な被害をもたらした台風の通過から4カ月余り。通学や通勤など住民の貴重な交通手段となっている鉄路の復旧に、地元からは喜びの声が上がった。 群馬県嬬恋村の玄関口である万座・鹿沢口駅には午前7時半ごろ、大前発の始発電車が久々に姿を見せた。同村大笹の40代女性は「高崎の病院へ向かう。これまで代替バスを利用していたが、乗り換えで30分以上かかっていたので運転再開は本当に助かる」と話し、電車に乗り込んだ。 午前8時前には、下りの始発電車から嬬恋高の生徒たちが一斉にホームに降り立った。運転再開で、これまでのバスの代替輸送に比べて同駅への到着は約15分ほど早くなった。 コンビニエンスストアに立ち寄った野球部2年の茂木桜輔さんは「登校時間に余裕ができたので、コンビニに寄る時間もできた」と笑顔。今まではバスの運行時間に合わせて部活動を早めに切り上げることもあったといい、「最後の大会に向けて練習時間が増えるのでうれしい」と話した。 「お帰りなさい」吾妻線 台風被害から長野原草津口―大前間が全線復旧 園児が手作りの旗を振り笑顔で出迎えた

元気に電車お出迎え

 地元の子どもたちも再開を喜んだ。群馬大津駅(長野原町)では長野原中央こども園の園児約50人が「おかえり!あがつません」と書かれた手作りの旗を振って電車をお出迎え。園児たちは、電車に向かって「お帰りなさい」と元気いっぱいに声をそろえた。米村唯歩ちゃん(6)と橋爪空ちゃん(6)は「久しぶりに電車を見られてうれしい。またみんなで乗りたい」と笑顔を見せた。 熊川栄嬬恋村長は「村民には廃線を心配する声もあった。(運転再開は)復興への明るい第一歩」と歓迎した。吾妻線の利用促進を図るため、村は4月からの群馬デスティネーションキャンペーン(DC)に合わせたツアーや新規利用を促す支援などを予定する。 JR東日本高崎支社によると、同区間は一部で復旧工事が続くため、当面は徐行運転する。これに伴い、一部ダイヤでバス輸送が継続されるが、2カ月ほどで解消される見込み。

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